お正月や迎春を祝う年越しアイテムを遅ればせながら紹介致します。

正月におせち料理などを入れておく清水焼・京焼の染付松竹梅三段重、通称　段重（だんじゅう）です。

お重は本来五段重が正式ですが清水焼のはほとんどが三段重です。 一の重には祝肴を 二の重には口取りや甘味のものを、 三の重には焼物や煮物を混ぜ盛するのが基本だとか。

落ち着いた白地に藍の染付の色合い。
上から下まで手書きで描き詰められた落ち着いた中にも正月らしい華やぎがあります。

ご覧のように絵柄は日本人にとって四君子とともになじみ深い吉祥模様第一位、松竹梅の絵柄です。

松竹梅の絵付けは三段を通って絵面は蓋まで続いています。

大きな梅の花。
すらりとのびた竹の絵付け。
線描による冬でも葉を落とさない松の表現。

描き手はよほど慣れてらっしゃるのか、まるで一幅の水墨画のようにのびのびと描かれています。

また、絵付けもさることながら三段平行にピタッと隙間なく積み上げるとなると結構なロクロ技術と緻密な計算を要します。

内側は釉薬がかかり白色。直径は２１センチもあり、これだとたっぷり煮しめを詰めることができます。

角印の陶甫というのは陶峰作の中でも上手の物にのみ使われる名です。また、水切りのためでしょうか。珍しい切り高台になっています。

見ているだけでもほれぼれとするほど芸術的。
使うのがもったいないくらいです。

でもそれはそれ。
一年の計は元旦にあり。
家族やお客様と祝うお正月だからこそ、それ相応にふさわしい家宝とも言える段重に盛りたいものですね。


◆商品番号　304 染付松竹梅三段重
■食器洗浄機　電子レンジ　OK
■3000円以上お買上で送料無料・代引手数料無料■
■午後２時までのご注文で翌日到着可能です。■
※北海道・沖縄・秋田・青森・離島など一部地域を除きます。

陶歴　加古陶峰

昭和5年生　先代陶峰　大正初期　愛知県より上京し御寺泉涌寺の麓にて開窯。昭和45年より伝承の技術技法を以て陶峰窯を継承し主として染付磁器を制作。作品を創作している。日本伝統工芸近畿展入選2回他展出品入賞多数平成3年度伝統工芸士認定。平成8年京都府伝統産業優秀技術者表彰。