清水焼の茶道具窯元、山岡昇作の縁起の良いなすびの抹茶茶碗 です。

すずなりになるなすびの生命力に目を奪われる夏らしい抹茶碗です。

うりやなすびの花盛り。

夏野菜のなかでも茄子（なすび）はとりわけ好んで描かれる題材のひとつです。
新しくは『一富士、二鷹、三茄子』 富士は「無事」、鷹は「高い」、
なすは事を「成す」という掛け言葉からだそうですが、
もっとも縁起もんの茄子を決定づけているのは『茄子にあだ花無し（ナス）』の言葉です。

『なすは無駄花なき縁起良き蔬菜』と昔話にも登場し、すべての花が確実に実を結びます。

千成りに、鈴なりになるなすびは内側にも描かれています。
青、紫、赤、金色、色変わりの茄子が絵に奥行きを与えています。

もともと実のなる植物は財貨や子孫繁栄で
縁起が良いのですが、すべての花が結実するのは野菜の茄子をおいて他にありません。