清水焼京焼の炭化焼成した焼締の蓋付湯呑みです。
この焼締湯呑み、清水焼の切立と呼ばれる独特の角底の形状に蓋がつきました。
最近の慌ただしい時勢からか、汲出碗、茶の間の湯呑みともに蓋なしがほとんどですが、それでもたまに蓋付を所望される方が多く、人気の焼締湯呑みの蓋付を別注で作ってみました。
蓋の形状はこんな風に。蓋があることで値段も胴体だけの倍にしますが、そこは自家製、通常と同じ値段におさえました。
胴体、蓋共に内側の景色。湯呑みの縁が厚いです。よく薄ければ薄いほど良いと思われる方がいらっしゃいますが土物の縁は厚い方が趣があります。

器の縁の厚みに対して軽重をイメージするそうで、素人の方は器の縁さえしっかり仕上げておけば良い器に自然見えますよって。
胴部は写真のように窯の炎で窯変しており、一点ずつ景色は異なります。備前焼のように信楽のきめの細かい土を使ってこの湯呑みを作りました。
高台。角底の形状に合わせて丸みを帯びないカチッと角を立てて削りました。側面は三分の二の高さまで土をまくってあります。
原料　土１００パー。釉薬を掛けない自然の土という元素だけを使っているので人間の体に優しいとアトピーやシックハウス症でお悩みの方にも最近見直されています。

現在は様々な種類が含まれる京都の焼き物ですが、こういった焼締も南蛮といって古くからある様式の一つです。

寸法　大　直径8cm×高さ12.5cm　重さ350g
小　直径7.5cm×高さ11.5cm　重さ320g 化粧箱